『別の場所』は、誠実な歌詞で一度、深みのあるメロディーで二度、心を揺さぶるシンガーソングライター、ルシッドフォールが3年ぶりにリリースするフルアルバムだ。
『別の場所』には、異なる色の4人のギタリストが作り出したアンサンブルが印象的な「ピエタ」、70年代のサイケデリック・フォークの色彩が感じられる「心」、緊張感が交差するサウンドテクスチャーが象徴的な「老いたオリーブの木の歌」、幻想的かつヴィンテージなサウンドが魅力的な「灯台守」などが収録されている。
続いて、2005年に発表した「水になる夢」のポルトガル語バージョンである「Água」、抑制されたタッチのピアノ旋律で洗練されたサウンドを完成させた「水仙」、「レ・ミゼラブル Part 1, 2」に続く16年ぶりの連作「レ・ミゼラブル Part 3」、誰もが簡単に共感し楽しめるシンプルなラブソング「花になった人」、エネルギッシュなドラムとパーカッションが耳を捉える「春分」など、絶望の中で咲く希望と応援のメッセージを込めた9曲が収録された。
今回のルシッドフォールの新アルバムは、誠実な楽曲、緻密な構成に加え、海外の実力派有名ミュージシャンとのコラボレーションにより高い完成度を誇っている。デビューアルバムでインディー音楽批評家賞のベスト・フォーク・アルバムを受賞し、ラテン・グラミー賞で演奏するなど活発に活動しているスペインのギタリスト、パウ・フィゲレス(Pau Figueres)、アルゼンチンのジャズトリオ、アカ・セカ・トリオ(Aca Seca Trio)のメンバーであるドラマー・パーカッショニストのマリアーノ・“ティキ”・カンテロ(Mariano “Tiki” Cantero)、ブラジルのシンガーソングライターでありマルチプレイヤーのシコ・ベルナルデス(Chico Bernardes)、スペインの歌手アレックス・セラ(Alex Serra)と多くの作品を共にするスペインのドラマー、ディダック・フェルナンデス(Dídak Fernández)らのテクニカルな演奏も鑑賞ポイントだ。
特に今回のアルバムのマスタリングは、マイケル・ブーブレ(Michael Bublé)、リゾ(Lizzo)、映画『グレイテスト・ショーマン』OSTなど、グラミー賞を受賞したアルバムのマスタリングエンジニアであるブライアン・ルーシー(Brian Lucey)が担当し、ルシッドフォール自身も全曲の作詞・作曲はもちろん、編曲とミックス、アナログ盤のマスタリングまで直接担当し、アルバム全体に丹精を込めた。
[Credit]
All songs written by Lucid Fall
Mixed by Lucid Fall
Vinyl Premastering by Lucid Fall (Track A1, A2, A3, A4, B2, B3, B5), Norman Nitzsche at Calyx Mastering (Track B1, B4)
Mastered by Brian Lucey at Magic Garden Mastering (Track A1, A2, A3, A4, B2, B3, B4, B5), Norman Nitzsche at Calyx Mastering (Track B1)